中村澄子作　八重山上布　着尺【2025 カレンダーの人気アイテム】

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About 　／　八重山上布

石垣島を中心に今に伝わる八重山上布は、原料である苧麻、染料となる植物に加え、天日乾燥、海ざらしという工程を含めたすべてが、島の太陽と海の恵みを最大限に受けて生まれる織物です。サンゴ礁の海で海晒しをすることによって生まれ、器物や動植物、自然現象を抽象化した絣文様が特徴的です。海晒しで生まれる深みのある苧麻の白地に、さび色一色のみの潔く美しい模様を描きます。　

中村澄子氏は八重山上布の第一人者として長年その伝統の保持に携わり、1991年に沖縄県指定無形文化財「八重山上布」の保持者に認定されました。琉球王朝時代に人頭税として上布を納めていた曾祖父の代から織り続け、代々受け継がれた技術は中村氏で四代目となります。生み出す上布はこれまで数多くの賞を受賞し、作り出す作品は八重山上布の中でも最高級品として扱われてきました。



Artwork 　／　作品について

中村澄子氏の作品は繊細な絣模様を染められる捺染の技術を生かし、ミリ単位の調整を行い、織り上げられた美しい布です。絣模様は、どの模様も、かつての八重山の日常生活と密着したもの――ツバメや入道雲、水の流れや植物――でありながら、絣という一つの世界にすべてが見事に抽象化され、様式美に昇華されています。「ありふれた模様は織りたくない」と言うその作品は、独特の簡潔さや淡々と物静かな趣を生み、静謐の中にある洗練や気品を思わせます。

図案から染め、織り、仕上げまでを一人で担う上布を作るには、原料となる苧麻作りから始まり、苧麻を細かく裂き結び繋げて糸を績む等、細かく根気がいる作業の連続です。一つ一つを手作業で行い、そのどれも気が抜けない上に、長い経験も必要とされます。細くていい糸を選びぬき、納得のいく上布を織りたい一心で、気の遠くなるような時間と苦労を経て、一糸一糸に思いを込めて丁寧に織り上げます。


Condition 　／　状態

当商品は未使用品となりますが長期保存によるシミがございますため、洗いに出していただくことをお勧め致します。使用には問題ございませんが、細かい部分を気にされる方や瑕疵のない綺麗な状態のものをお求めの場合はお取引をご遠慮いただくようお願いいたします。ご了承の上お取引いただくようお願い致します。

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